50歳を過ぎて
『若い頃スキーやってたけど今は出来るかなぁ?』
『この齢からスノボーは危ないんじゃない?』
『雪遊びって、やったこと無いけど楽しそう!』
なんて思っている方も多いのではないでしょうか?
私もその1人でした。
皆さんは
スノースクートやスノーモトってご存知ですか?
今回は50歳過ぎからでも出来る雪遊び
スノースクート・スノーモトをご紹介します。
目次【記事の内容】
スノースクート、スノーモトって何?
スノースクート、スノーモトって言葉を
初めて聞く方も多いのではないでしょうか?
スノースクートやスノーモトとは
ミニサイクル自転車のようなフレームに
車輪の代わりに小さなスノーボードを前後に付けて
滑る乗り物です。
自転車でゲレンデを滑ることをイメージしてもらえば
分かりやすいと思いす。
(ここからはスクート・モトと書きます)
誰でも簡単に乗れるの?
私も27歳か28歳くらいの頃に
知人に誘われて
一度だけスキーをしたことがありますが
はっきり言って
『 自分には無理だ!』
と思いました。
スキーやスノーボードには掴むものがなく
上半身が不安定だからです。
スノーボードにおいては10代や20代の人でも
立つのに1日掛かりとか。
ですが
スクートやモトなら
大丈夫です。
なぜかと言いますと
スクートやモトには自転車のように
ハンドルを掴んで上半身を支えられるからです。
例えば普通の自転車ならハンドルがあって
ほとんどの方が乗れますよね。
ですが普通の自転車でもハンドルが無ければ
不安定ですよね。
ですから普通の自転車に乗れる方なら
大概がスクートやモトに乗れます。
私も53歳で
初めて挑戦しましたが・・・
ハマってしまいました
ここからは
50歳過ぎの方でも、初めての方でも
実際に乗れるようになるまでの説明をしていきます。
運び方
運び方は2通りあります。
1つ目は脇に抱える。
街中で自転車を右側で押す方は
スクートも右側で抱えます。
2つ目は担ぎます。
車体を立ててハンドルを180°回転させてください。
フレームに腕を通してハンドルが前
ボードが背中になるように肩で担いで運びます。
運ぶときはスクートやモトが周りの人に
ぶつからないように十分注意してください。
置き方
置き方も2つ有ります。
1つ目は横に寝かせます
短時間の場合このように寝かせます。
2つ目はひっくり返します。
横に寝かせて長時間離れたりすると
降って来た雪で埋もれて見えなくなって
他の人がつまずいたり踏まれたりするので
長時間スクートやモトから離れる時は
ひっくり返します。
自転車のように置くと
スクートやモトが勝手に自走してしまうので
このように置きます。
リーシュコードの取り付け
リーシュコードは転んだとき
スクートやモトが勝手に自走しないための
自分とスクートやモトを繋いでいるヒモです。
滑る前に付けます。
スクートとモトの違い
ほとんど同じような形をしていて
共にフレームを跨いで乗ります。
大きな違いはモトにはシートブーム
(自転車でいう椅子)がありますが
スクートにはありません。
ですが立ち乗りが基本なので
シートブームには座りません。
スノースクート
スノーモト
スクートには足を固定するストラップがありますが
旧式のモトにはありまん。
ストラップはスキーやスノーボードのように
ブーツをガッチリと固定するものではありません。
また緩めることが出来ます。
乗車姿勢
ハンドルをしっかり握り多少の体重を掛けます。
肘と膝は突っ張らずに
衝撃を吸収し易いよに軽く曲げます。
背中は軽く丸めて乗ります。
初めて乗る方(私もそうでしたが)は
『転ぶんじゃないか?』という恐怖心から
腰が引けて必然的に背中は丸まってしまいます。
逆に背中を軽く反って乗ると
お尻を突き出すような姿勢なり
腰を左右に振り易く重心移動が容易になります。
ハンドルの操作
ハンドルは上半身を支えたりバランスを取ること
などを主に目的にしていますので
滑走中極端にハンドルを切ることは
ほとんどありません。
転び方
この後でブレーキの掛け方の説明をしますが
初めから上手にブレーキを掛けられないことがある
ので、最初に転び方を習得した方が良いです。
転び方は必ず弧の内側に倒れるように練習してくだ
さい。
片足漕ぎ
フレームを跨いで片側の足をストラップに
入れます。
反対の足で地面を蹴り前に進みます。
リフト乗り場までの移動や滑り出しの
ときに使います。
正式な呼び方はスケーティングと言いますが
私は分かり易く片足漕ぎと呼んでいます。
ターン
ターンとは曲がることを言います。
ターンには大きいターンと小さいターンがあります。
大きいターンも小さいターンも
左右に連続して使います。
ターンは進行方向を変えたり
スピードの調整の時に使います。
大きいターンをするには
曲がりたい方向にスクートやモトを
体と一緒に弧の内側に軽く傾け
大きく弧を描くように曲がります。
小さいターンをするには上半身をなるべく垂直一点
に保ち脚でボードを”右へ左へ”と押し出すつもりで
意図的に連続のターンを作り滑走します。
(動画で乗っているのはモトです)
止まるには
スクートやモトには自転車のようなブレーキは
ありません。
小さいターンをする時と同じ要領で
後ろのボードを強くスライデグ(横滑り)させて
ゲレンデの雪を削るようにして止まります。
このときは多少ハンドルを動かして
転ばないようにバランスをとります。
この止まり方は一見難しいように思われますが
スキーやスノーボードと違って
スクートやモトにはハンドルがあるので
止め易いです。
最初に転び方とブレーキを傾斜の緩い所で
練習してください。
リフトの乗り方
係員の合図で停止線まで進みます。
停止線ではスクートやモトに跨いだままで
リフトを待ちます。
リフトが来たらリフトに座り
上昇し始めたらハンドルを
両膝に引き寄せます。
ハンドルとフレームを
繋いでいるジョイントがありますので
座っているリフトの淵にチョイと
引っ掛けて乗せると楽です。
モトでリフトに乗る場合は
予めシートブームを下げてください。
下げないとシートブームがリフトに当たって
両膝の上に乗せることやチョイ掛けができません。
リフトに並んでいる間に
シートブームの下にあるピンを抜いて
シートブームを下げておきましょう。
リフトの降り方
リフトの降り口が近づいてきたら
ストラップに片足を入れて
片足漕ぎの用意をして待ちます。
スクート・モトが地面に着いたら片足漕ぎで
リフトから離れます。
リフトから降りたらモトは滑走前にシートブームを
元の位置にしてピンを差してください。
ウェアとシューズ
スクートやモトを
『初めて滑ったけどあまり面白く無かった』
という方も中にはいるのではないかと思います。
スポーツショップでウェアの購入となると
結構な金額になりますので
『先ずは形から』という方は特に要注意です。
ご自身でスキーウェアを購入するよりは
スキー場でレンタルした方が断然安上がりですが
ネットでも安価なウェアは販売しています。
私の場合は『これからは雪遊びをするぞ!!』と
強い決意がありましたので
ネットで安価なウェアを購入しました。
もし購入するのであれば
スノーボード用をオススメします。
スノーボードウェアの方がスキーウェアよりも
パンツの裾が長くなっていたり
股上が深履きになっていたりと
何かと雪が入り込まないように
作られているからです。
シューズはスクート・モトの専用というのは無く
スノーボード用で代用します。
シューズも購入すると結構な金額になりますので
スキー場でレンタルした方が無難です。
インナーウェアと靴下
スクート・モトもスポーツなので
ウェアの中に着るものはジーパンやシャツなど
日常着ているものを着ると着膨れして
動きにくいので止めたほうが良いです。
ウェアの中は肌着だけの方が動き易いのですが
スキー場はかなり寒いので
アウトラスト素材やヒートテックを使った
長袖やタイツなど
速乾性のあるインナーウェアを着た方が良いです。
滑り始めは寒い場合が有るので
薄手のトレーナーを着て行った方が良いです。
靴下は綿製品だと乾きにくいので
アクリル製のものが良いです。
手袋・ゴーグル・ニット帽
手袋・ゴーグル・ニット帽のレンタルをしている
スキー場はほとんどありません。
手袋・ゴーグル・ニット帽はスキー場の売店でも
販売していますが
好みの物が無かったり品切れなどもありますので
予めご自身で用意した方が無難です。
こちらもネットで安く買えます。
ヘルメットの着用
雪は『柔らかくサラサラしているもの』と
思われがちですが
凍結しているスキー場もあります。
私も初めてモトに乗ったとき2回ほど転びましたが
かなり痛かったので着用した方が無難です。
保険加入のオススメ
任意の自動車保険に加入している方で
個人賠償責任特約を付けていると
レジャーの時でも自分が賠償責任を負った場合
賠償金を補ってくれることがあります。
ただしこちらの特約は他人への補償で
自分へのケガなどは対象外です。
また保険会社によっては
スクート・モトが対象外となる場合があるので
事前に保険会社に問い合わせをした方が良いです。
保険には1DAYレジャー保険というものがあり
日額数百円で1日単位から掛ける事ができます。
保険は何も起こらないと
『掛けなきゃよかった!』
『損した!』
と思いがちですが
以前嫁が自転車で走行中
路上駐車のドライバーが不用意にドアを開けられ
転倒し救急車で搬送された事がありました。
相手の車は任意保険未加入だったのですが
幸い私の加入していた自動車保険の特約で
色々とお世話になることができました。
1DAYレジャー保険は
自動車保険の“個人賠償責任特約”と違って
自分自身のケガなども対象になるので
『掛けないで失敗した!』
と後悔しないように
保険の加入はオススメいたします。
どこのスキー場で滑れるの?
スクートやモトをレンタルできるスキー場もあります
ただし保有台数が少ない場合があるので
予め台数の確認と
予約が可能なスキー場なら予約した方が良いです。
またスキー場自体でレンタルをしていなくても
近くのレンタル店にある場合がありますので
事前にスキー場に問い合わせをした方が良いで
しょう。
リーシュコードは着用が義務付けられている
スキー場がほとんどです。
またスクートは滑走可能だけどモトにはサドルがあり
自転車の扱いになって滑走不可というスキー場も
あります。
最近は全面滑走可能のスキー場が増えてきましたが
すべてのスキー場でも滑れる訳ではありません。
スキー場の情報はできる限り更新していく予定ですが
まずは、ご自身でスキー場へご確認ください。
スクート・モトどちらを選べばいいの?
モトよりもスクートをレンタルしているスキー場の
方が多いです。
スクートの場合はストラップを緩めることができるので
最初からスクートに慣れた方が良いと思います。
最後に
嫁も最初のときは怖がって腰が引け上手く滑れていませんでしたが
(👆上の動画はモトです) (👇下の動画はスクートです)
2回目からは慣れたようで連続のターンが出来るようになっていました。
スクートに初挑戦の娘です。
スキーやスノーボードもそうだと思いますが
ただ々上から下へ滑ってくるというだけなのですが
なぜか楽しいです。
スキーやスノーボードをやった事のない
50歳を過ぎた方にとって
スクートやモトは始めやすい雪遊びだと思います。
ぜひ1度2度、試して見てはいかがでしょうか。